2007年12月30日日曜日

パーティー

あっという間に、今年もあと残すところ数日・・・。先日25日のパーティーは、無事に楽しくお開きになって最高でした。僕のこの狭いアパートで開く初めてのパーティーだったのだけど、数時間かけてテーブルの位置を替えたり大掃除をしたりして模様替えして、なんとかお客様をお招きできる状態にしたのが功を奏した感じ。

午後3時からは、Mさんのフォルクスワーゲンで郊外の韓国系スーパーマーケットに行って、大根、豆腐、ニラ、シイタケ、豚ミンチなど餃子とお鍋の具材や、タラバガニ、ナシ、韓国のワカメスナックなんかも購入。もちろん、ジェームスはシャンペン、ワインは欠かせないっていうんで、一人で隣の酒屋に行って買い込んで準備万端。

Mさん、ジェームス、そして僕の3人で餃子の皮を包むのが終わった頃に、ブライアンが(いつものように)遅れて到着。僕以外の人はブライアンとは初対面だったけれど、お酒の勢いもあったし、部屋の窓枠に電飾を付けて、テーブルにもキャンドルライトをともしたりと、ほの暗い雰囲気がなんとなく互いの(初対面という)緊張感を緩めたようでした。バックグラウンドには、聖歌の荘厳な音楽もかけていたし。たまに、僕が写真を撮るために部屋の電気を付けると、Mさんが、「Oh no... please don't turn on the light!(電気はつけないで!)」なんて、どこかで聞いたことあるセリフを言ってたりもしたけれど・・・。

満腹になりながらも、Mさんのお手製ティラミスをたらふく食べ、しかもその後にはナシ、チョコレート、そして2本目のシャンパン、2本目の赤ワイン・・・と宴は最高潮に達して、僕たちはかなりほろ酔い、どころか深酔い。動物占いなんかも飛び出して、互いの性格分析をしたのも、初顔合わせにはうってつけだったかも。人見知りをするブライアンも饒舌になって、日本人のフィアンセができたばかりと言うお兄さんの話をし始めた。そのとたんに、目の色が変わるMさん。

「Could you introduce me to your brother as Plan B?(第2候補として、私をお兄さんに紹介してくれる?)」

なんていう大胆な発言も出たりして大盛り上がり。

僕とブライアンは2年半の溝を埋めるために、互いにオンラインに保存してある旅行の写真を見せ合ったりもした。そのとき、僕らは二人ソファーに座って、Mさんとジェームスはテーブルで二人の会話に盛り上がっていた。ブライアンとある意味、二人きりだったのだけど、耳元で

「I'll explain what happened two and half years ago(2年半前に何が起こったか説明するよ)」

なんて語りかけてきた。いまさら興味なかったし、大体、どういう事情か想像もついてたのでそれほど興味はなかったけれど、僕はOKと返事をした。すると、ブライアン、

「その前にちょっとトイレ」

なんて突然席を立ってお手洗いへ。酔ってた僕は水が飲みたくなってキッチンへ。そしたらなんだか話が途切れちゃって、ブライアンがお手洗いから戻ってきたとき、僕はジェームスとMさんとの会話に混じって出られない状態になっていたのでした。

お土産に残った餃子とナシをブライアンとMさんに渡してお別れ。二人とも翌日仕事だというので11時頃、帰っていった。そういう僕も、翌日お仕事だったのだけれど。でもこんなにお開きにしたくないパーティーなんて久しぶりで、自宅パーティーっていうのに、これではまったかも。親しいお友達をおもてなしして喜んでもらえるのってとっても嬉しいし楽しいものだね。

さっそく、大晦日のパーティーを・・・なんて計画しようと思ったら、ブライアンはコロラドの実家へ、Mさんは別の予定が入っててダメとのこと。残るはジェームス・・・二人だけだと、なんかいつもの日常って感じで雰囲気が出ないんだよなぁ~。大晦日は地味に過ごすことになりそうっす。

2007年12月25日火曜日

ホッジポッジ

街中、最後の駆け込みショッピングをしているひとたちの多いこと。昨日の日曜は嵐が通過して雨、嵐という変な天気でしたが、今日は一転して、秋空のような快晴。しかも、暖かいし。華氏60度くらいはあるんじゃないかな。

僕も昨日、ジェームスにつられて駆け込みショッピング。というのも明日25日には僕のせまーいワンルームのお部屋でパーティーをすることになってるから。あと、ジェームスと僕が使っている携帯電話が、なんと6年もののNokia・・・。これまで壊れずによく使ってこれたなぁと感慨に耽ったり。だけどジェームスの携帯電話は液晶が壊れてテキストメッセージや登録した電話番号が読めないという支障が出てきたために買い換えることに。僕が新しく買ったのは、モロトーラの新機種w490。これも壊れずに5年くらいもってくれるといいんだけど。

明日は午後からM嬢の運転で、郊外のアジア食材モールに出発!車のない僕にとっては、たまにこうして運転手つきで買出しに出られるのが嬉しくてたまらない。明日のお鍋の食材に加えて、年末年始の御節料理系もこの機会に買いだめしようと画策中。2年半ぶりに再会を果たしたブライアンも、早速、参加予定。なんでも、ここ4日間は、夜中勤務シフトらしく、1日12時間働いているのだとか。やっぱ、若いからできる仕事だよねぇ。仕事のスケジュールを聞くと、スッチー並みで、4日間(1日12時間労働)働いて、翌4日間は休暇、みたいなスケジュールらしい。ひょえー。恐るべしテレビ局。

皆さんも良いホリデーを。

2007年12月20日木曜日

8年間を振り返って・・・

皆さんも、そろそろ一年を振り返って来年の計画なんかに思いをはせる季節?それともお休み直前でそわそわモード?僕みたいにアタフタモードじゃないことを祈っております。

ところで、このJonathan Kellerさん、1年間どころか8年間を振り返っちゃうビデオを製作している。僕も、かなり前にこのビデオが話題になって見たことがあったのだけど、最近、改めてニューヨークタイムズで話題になってたのでここでもご紹介します。当時はまだ若々しくて少年っぽさが残ってたけど、30代になって精悍な顔つきにホロッとしてます。なんでも、北極圏へ探検しにいったりするほどの冒険かとか。

このサイトで、ビデオを閲覧してみてちょ。

http://www.c71123.com/daily_photo/

2007年12月13日木曜日

ぶらいあん

facebookで2年半ぶりの遭遇を果たしたブライアンと僕。さっそく、今日、午後のコーヒーを一緒にしてきました。いやー、まじで2年半ぶり!全然変わってなくて、2年半前にスリップした気がした。当時の自分を思い出したりしたしね。あれから2年半かぁ・・・。色々あったようでなかったような。結局、同じ街、同じ仕事、同じアパートにいるわけだし。ブライアンは、カナダ系列のテレビ局を退社して、今じゃ、ヨーロッパ系のケーブルテレビ局に働いているんだと。しかも、昔はアシスタント職だったのが、今はプロデューサー!出世したもんだよねえ、あのブライアンが。ロスの山火事の取材に行ったり、アイルランドに取材に行くこともあるんだって。全世界を駆け巡ってるみたいで羨ましい。旅行好きのブライアンにぴったりだね。給料も前より上がったと言ってたし。

2年半の出来事を互いにアップデートしあったけど、なんか10分くらいで話し終えちゃって、僕の2年半って10分ですか・・・と侘しくなった。話せばもっといろいろあるような気がするけど、記憶のかけらが砕け散って残ってないというか、記憶の上澄みに出てこないっていうか。ブライアントの再会を果たして、気が動転しているというのも一つの原因なのだろうけれど。

そうそう、ブライアンのお兄さん(僕と同い年)が、日本人の彼女ができて、結婚するらしい。へぇ~。なんだか寿ムード。

ブライアンは今は独り身のようだけど、数ヶ月前、偶然、地下鉄の駅で、アジア人の彼らしい人と一緒にいるのを目撃していた。そのことを話したら、それは当時付き合っていたマレーシア人の彼だったのだと。大学卒業前にインターンをしにこの街に来ていたマレーシア人の彼と付き合ってて、彼はアメリカに残りたかったのだけどビザが下りずに帰国しないといけなくなり、別れたのだとか。だけど、この夏に、ブライアンは彼を訪ねてマレーシアまで行って、タイとシンガポールをまとめて2週間観光してきたとか。アジア初デビューだったらしい。

それに2年前には6週間、休職して、アルゼンチンへ大旅行してきたというのも話してくれた。超旅行好きだよなぁって感心しきり。常に、格安旅行券をオンラインで探しているらしくて、来年早々のベルリン行き往復航空券が400ドルで売り出されているのを見つけたらしく、行くかもとのこと。当分、貯蓄ということは考えてない模様・・・。若いっていいね・・・。

逆に、航空運賃の高くなるクリスマスはじっとしているらしくって、一緒にブランチパーティーかディナーパティーでもするという話になりつつある。予定なし子の僕でしたが、一つ、年末にイベントの予定が立ちそう。

1時間ちょっとの時間だったけど、その中でブライアンが、「ちょっと前に、君が主人公に出てくる夢を見たんだ・・・」との告白をされてしまった。そこで夢精されてたら困るんだけど、僕は即答で、「主演女優賞並みの演技だった?」と笑いをこらえながら切り返してみた。「Oh yeah!」の威勢のいい返事がブライアンから返ってきたけれど、具体的にどういう夢だったかは聞きそびれてしまった。ちょっと気になる。ブライアンは、「we need some drinks!(ちょっとお酒でも飲まないと話してらんないね)」みたいなことを言ってたから、今度クリスマスパーティーのときに酔っ払ったころを見計らって切り出してみるつもり。悪夢じゃないことを祈る、だね。

2007年12月2日日曜日

ガイセン帰国報告

東京から戻ってきました。寒かった~。到着したのが北風が吹きつける日で、空気も乾燥して即、風邪をひいてしまいました。最悪。勤労感謝の日もホテルで20時間、寝っぱなし。今年は感謝祭もなくって、何のために東京に来てるんだかわからない始まりだった。

しかも円・ドル為替レートが急変!ドルの大暴落に懐も冷えるっていう打撃まで受けて涙も出ない。ホテル代をクレジットカードで払ったら、1ドル104円で計算されてたし!この夏に帰国したときは1ドル115円だったのにっ!10%の違いって大きいよ。買うもの全てが10%アップだからね。なので、今回は、ホテル代以外、全て、日本の銀行の預金から引き出した現金で支払いを続けました。だけどそれも底をつきつつある・・・。次に円安・ドル高になるときに、また両替しておこうって思うけど、弱含みのアメリカ経済のせいで、この先115円台にまであがることはなさそう・・・。

風邪でゴホゴホしながらも写真を撮ってきたのでご紹介。皆さんには見慣れた風景かもしれませんが・・・。

千駄ヶ谷の銀杏並木。国立体育館でひと汗流した帰り道です。


千駄ヶ谷から徒歩で代々木方面へ・・・。突然、モスバーガーが食べたくなり、確かこの辺りにあったかなと10年近い前の記憶を元に徘徊・・・。


だけど、行けども行けども、モスバーガーは見つからず・・・。


ついに新宿南口まで来てしまった。そこには、アメリカのドーナツ屋、Krispy Kreamに並ぶ長蛇の列。アメリカじゃ、肥満の人しか食べないという忌み嫌われたドーナツなのに、ところ変われば、です。


この喧騒、アジアだよね。


モスバーガーを求めてついに西新宿まで来てしまった。千駄ヶ谷から歩くこと1時間。風邪がこの時点で悪化・・・。ついに、モスバーガーに到着!


サラダセットを頼んでみる。


もちろん、ぼくが頼んだのは、モスバーガー。だけど、あまりに小さくなってしまったそのモスバーガーに、失望ー。昔はもっと、ソースも滴り落ちるくらいかかっていたのに・・・。


数日後、モトカレと一緒に原宿のとんかつ屋、まいせん、へ。ここの定食は、昔と一緒だった!1000円切ってこのボリュームに感動!



その後、六本木ヒルズあたりをドライブ。イルミネーションがキレイ。



銀座まで抜けた。これは新しく出来たホテルらしい。


銀座の新規ブランド店の出展数は異常だよね。もっと他の意味あることにお金使ってくださいよって感じ。

2007年11月18日日曜日

レミーのおいしいレストラン



出張前で超忙しい中、またジェームスが人の予定を省みずに映画を借りてきた。週末だし、ま、いいかと見てしまったけれど、後で泣きを見るのは自分・・・。

だけどいい映画だった。見たのは『レミーのおいしいレストラン』日本でも11月14日にDVDが発売されるとか。

ディズニーの映画ってことで、やっぱ、ゲイ・キャラを発見。主人公のドブネズミ、レミーがそれかなと。レミーは、くさい残飯が嫌いで、グルメ。しかも超グルメでテレビの料理教室を見たり、人間の文字を覚えて料理本まで読めるようになった。父親にばれると怒られるので、それは秘密にしている・・・。しかも、他のドブネズミみたいに四つんばいになって歩くと、手が汚れて、汚れた手で食べ物を食べると味が悪くなるから二足歩行をしている。しかも、パリが大好き。これって、野球やその他のスポーツは、服が汚れるからヤダっていう、ゲイ少年たちが、超感情移入してしまうキャラなのでは?

しかも、レミーの父親や兄弟は登場するのに、母親や姉妹は不在。物語自体、女性キャラが一人(リングイーニの恋人になるコレット)しか登場しない。「ニーモ」でも、母親不在の父親と息子っていう関係がテーマだったけど、これって流行?僕の目には、かなりゲイなストーリーだなと映ったんだけど、多分、一般の親子はそうは読まないんだろうね。わかる人だけわかってください、みたいな。

日本語でこの映画を見る人にお願いが。リングイーニが、「ラタトューユ(ratatouille )なんて、rat(ドブネズミ)みたいに聞こえますね」と言うシーンがあるのだけど、これって日本語にすんなり訳せないよねぇ。字幕・吹き替えではどうやってるんですかね?気がついた方は教えてください。

2007年11月11日日曜日

西海岸旅行・写真録

僕らが借りたクライスラー社製のレンタカー。これでLAをめぐったのだー。
Our rent-a-car

山のてっぺんに、Hollywoodの文字、見える?
山にHollywoodの文字、見える?

有名なベニスビーチの屋外マッスル・ジム。手前の肥満一歩という中年カップルががっぷりで見てるのが対照的。
有名なマッスルビーチ

ベニスビーチの夕焼け
ベニスビーチの夕焼け

ベニスビーチのサーファー。10月末に、この姿でサーフィンって、やっぱLAだよねぇー。
ベニスビーチのサーファー

左の彼のふくらはぎが気になる・・・。
ベニスビーチのサーファー

ウェットスーツ・・・
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これ、フォトコンテストに出品したい作品。
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ま、まぶしすぎる。これは夕焼けじゃなくて、爽やか青年サーファーのペアが。萌え。
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場所を変えて、今度はサンフランシスコ。日本の茶庭園。
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日本人移民、100周年の記念碑。ご苦労された先人たちが偲ばれます。
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サンフランシスコは坂の町。
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奥にはアルカトラス島が。
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サンフランシスコの高級住宅地、ロシアンヒルから撮った景色。
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チャイナタウン近く。
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そこはもう、中国だった。
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つるし上げ。
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行き交う人たちが、もう、中国してるでしょ?
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旅行最後の夜に行ったイタリアンレストラン、Picco。サンフランシスコ北のマリーンカウンティにあるので、車がないとちょっといけない。隣にある姉妹店のピザ屋Pizzeria Piccoのオリーブオイル&塩アイスが超美味、という話だったのに、僕らがデザートを注文する頃には隣のお店は早々と弊店。食べ損ねてしまった(涙)。次回に再チャレンジ!

これはリゾット。これまた白トリュフと白ワインが絶妙で、今まで食べたリゾットの中で最高傑作。見た目、グロイですが・・・。
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ハマチのカルパッチョ。
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ラビオリ。
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バタースクウォッシュの・・・。
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ワインとブルース
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ツナタルタル、だったかな。4人いたので、なくなるのが早い。写真撮る前に半分消えてるし・・・。
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アイスクリームが食べられなかったので、チョコレート・ドリンクとチョコレートマドレーヌ。これがまた濃かった。けど完食!
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2007年11月10日土曜日

Mysterious Skin



久々に映画を見ました。金曜の夜だし。自分へのご褒美に。って、ジェームスがレンタル屋から借りてきたからなんだけど。

映画のタイトルは、Mysterious Skin。タイトルからだけでは、あんまり映画の内容が伝わらないけど、いわゆる、アメリカの田舎で育ったティーンネージャーたちの、成長物語。

こう書くと、またなんだか、物語の内容がうまく伝わらないような。

主人公のニールは、ゲイで、10代にして既にハスラーって言えば、少しはカラフルかな。

って、それだけじゃなく、もっと奥が深いストーリーなんだけれど。

再トライ。幼児期のトラウマを、それと知らずに心に引きずる少年二人の物語で、それぞれ交流のないまま10年以上が過ぎたころ、自分たちの人生に大きな影響を及ぼした場所に一緒に立ち返る、っていうお話。やっと言えたー。

監督は、日系アメリカ人のグレッグ・アラキ。日本人離れしたお顔立ちで・・・。一応、この映画は本に基づいているのだけど、主人公を演じたジョゼフ・ゴードン・レビットが、どこかアジア風で、キアヌ・リーブスを若くした感じなのは、監督の趣味だなと思わせる。でも、適役だし、演技もピカッと光ってました。

インディー映画なので派手さはないけれど、じわーっと味の出る秀作。ゲイならではの考えさせられる作品。

2007年11月2日金曜日

ハロウィーンの余波

魔のハロウィーンは、クリスだけに終わらなかった。西海岸の周遊旅行から東海岸に戻る前夜、ボブからメールが・・・。


なんか、僕って、こういうパターンばっかりなんですけど。ナニユエ?


ボブは、友達のボブではなく、3年半前にオタワで偶然(白状しますと、チャットで)知り合ったカナダ人。これまた2週間前に、その3年半ぶりにオタワに行ってきたところなのでこれまた偶然に驚愕。3年半前の夜、オタワのホテルで暇をもてあましてチャット(当時、はまってた)をしていると、向こうから話しかけてきた。なんでも、ボブも昔日本に住んだことがあって、日本人の彼氏もできたけど、仕事の関係でカナダに戻ってきた云々。

その話の途中で、ボブに、「ボビーとかロビーとか子供の頃、呼ばれなかった?」なんてたわいもない会話をしていたとき、「そういば、僕が東京でつきあってたアメリカ人のモトカレがロビーだったよ」なんて話すと、ボブが「Oh my god... no way」とオーバーリアクション。そのとき、チャットから進展して、僕らは電話でお話をしていた。僕はすかさず、「What do you mean?」と聞き返したところ、ボブとロビーは知り合いだったということが判明。今度は僕がOh my god。しかも、ボブのモトカレの日本人は、最初にロビーとつきあってたということも発覚して、ダブルでOMG。しかも当時、ロビーからその日本人のことについて話をよく聞かされていたし・・・。

そんないきさつがあって、僕らは翌日ブランチをしたりボブの1歳の娘(!)に会ったりして家族団らんのひと時をオンタリオで過ごしたのでした。


それから3年半。そのボブから突然、まさに青天の霹靂で連絡がきた。僕も2週間前にオタワに行ったところだったから、ボブのことを思い出してはいました。連絡を取ろうかどうしようか迷ったけど、3年半も前の話だし、きっと今頃はアジア人の彼氏もできて、突然3年前のアバンチュール相手から連絡されても困るだろうって、僕は悲しい独り身を抱きしめて寒いオタワでお仕事だけして帰ってきたのでした。


それからわずか2週間半。今晩、ボブと再会してきた。どこかマイケル・ジェイ・フォックス似のボブ。そうじゃなかったら再会してなかったのに、と面食いな自分を責める僕。3年半ぶりのボブは、多少老けてたけど、人懐っこい表情はそのまま。しかも、最近、大出世をしたらしく、意気揚々。周囲で、出世コースを邁進している人が多すぎで、僕はボブと夕食を食べながら、ジェラシーを通り越してまた一人、精神的孤立状態。

やりがいがあって、しかも給料もアップ、さらには社会的ステータスもある仕事みたいで、3拍子そろったドリーム・ジョブの様子。いいねー、よかったねー、と僕は合相槌をうってあげる役に徹してました。

すると、新しい仕事になって、アメリカ東海岸への出張が増えるらしく、これからはここの町に来ることも増えるから、とのこと。

ヘ?

なんでも、仕事が忙しすぎで、しかも子育てもあって、ここしばらく恋人はいないのだとか。「僕が頻繁にここに来るようになって、君に会っていれば、どうにかなるかもしれないし」とボブ。

「どうにか、ってどういうことですか?」とは聞けなかった・・・。だってあんた、3年半ぶりよ。何考えてんの?マジっすか?それともこれはカナディアン・ジョーク?それって、分かり辛いねん。小難しい口先だけの発言はやめてよね、と言いたいけれど、い・え・な・い。だってマジ顔だったし。マイケル・ジェイ・フォックスにマジ顔でそんなこと言われてみぃ。あんたも一瞬、ほろっと行くベ。しかも、とうとうと、娘と僕が一緒に遊んでいた3年半前のあのシーンが心に残って・・・と言われた日にゃあ、ちょっと信じたくもなるべ。

「で、次はいつ来る予定?」と聞いてみた僕。だって、僕も今月後半にはまたまた日本出張が入ってしまったし。超忙しいのはあんただけじゃないっす。すると、

「次は1月かな」とボブ。

あんた、頻繁の定義がかなりちゃうねん。まる2ヶ月も先っすよ。あんた、それって会ったとしても年に6回。どんな関係が花咲くんすかねー。年に6回で。これ、やっぱ、カナディアン・ジョースですわ。たとえマイケル・ジェイ・フォックスに言われたとしても、笑えまへんわ。




2007年10月29日月曜日

魔のサンフランシスコ

ハロウィーン前の土曜日、サンフランシスコのカストロ・ストリートは、仮装したゲイやレズビアン、ストレートたちで入り乱れ、混沌とした状態でした。巨大ペニスのコスチュームを全身にまとった人や、バスタブを腰にまとって金色のリボンをカツラにした「ゴールデンシャワー」女王や、吹き飛んだ傘とネクタイをイメージした「I was blown」の男性など、ゲイってなんでこんなにクリエーティブでユーモアのセンスにあふれるんだろうって感心しきり。一緒にカストロストリートを練り歩いた地元住人のブルースに言わせると、「他にすることがないから」というクールな反応。(ちなみに、昨年、ハロウィーンの夜に発砲事件があって一人が死亡したのだとか。そのため、今年はカストロでのハロウィーン・パーティーはキャンセルされたらしい。だから、余計にこの土曜日は盛り上がったのかも。)

この晩、ジェームス、ブルース、そして僕の3人は、カストロストリート近くにあるスシ・レストランのBarracudaに予約を取った。中は仮装した客も入り混じって、サンフランシスコならではの多様ぶり。店の真ん中にある4人席に腰掛け、メニューをみながら歓談していると、僕の正面にイケテル男性が座っていた。よく見ると、それはクリス・・・。unbelievable。

クリスは、このブログを書き始めるきっかけにもなった人で、3回目のブログにさっそく登場している。その後もここで何度も紹介している。最初に彼のことを紹介したのは2004年8月のブログだけど、確かクリスに最初に出会ったのは2003年の10月、まさにハロウィーンの季節!その後も、たまにバーチャットで遭遇するということを繰り返しながら嫌な思い出だけを引きずってきました。

あれからかれこれ3、4年。またしてもハロウィーンの季節にすし屋で遭遇。ただし、場所が東海岸から西海岸に大移動していたけれど。

一回目が合って、互いにどこかで見たことがある顔だな・・・と考えること数秒。また目が合って僕が手を振ると、向こうも笑顔で合図。それから、僕はジェームスとブルースにクリスのことを話したけど、僕は心中穏やかになれず妙にはしゃぎモード。話題はすっかり別のことになってしまっていたのに・・・。心理カウンセラーのブルースは、僕の波立つ心を繊細に感じ取ったみたいで妙に無言に・・・。僕も余計にバツが悪くてせっかくのディナーがお通夜みたいになってしまった。

クリスは、アジア人のボーイフレンドと一緒に赤ワインをボトルで頼んで飲んでいた。僕らが食事の真っ最中のとき、クリスは僕に挨拶にやってきた。食後何も言わずにレストランを出るかなと僕は思っていたので不意を突かれた。

「やあ、元気にしてた?」とクリス。

「クリス、久しぶり」と僕。

「ゴメン・・・君の名前覚えてないんだ・・・」

ま、4年以上前になるし、日本の名前を英語名にしようとクリスが知恵を絞ってくれたことなんて向こうは覚えてないのも、ま、しょうがないでしょう。変なデートだったしさ。で、話を聞くと、この5月に東海岸からサンフランシスコに引っ越したのだとか。僕がクリスに出会ったときは法科大学院の夜間に通っていたけど、きっと無事に弁護士資格がとれてカリフォルニアで弁護士をしているんでしょう。そして、クリスはデート相手のアジア人男性を僕に紹介してくれた。彼は僕に名刺をくれ、そこには歯医者という文字。弁護士と歯医者。プロフェッショナル&リッチなゲイカップルの典型。ま、お幸せにって感じだね。

数年前、サンフランシスコに出張に来たときも、ニューヨークのゲイバーで知り合ったネタリオっちゅー、児童心理学の教授をしている人とばったり再会したしなぁ。サンフランシスコって、やっぱりゲイにとって巡礼の地っていうか、最後の楽園っていうか、promised landなんだろうな。それにしても、クリスとの再会は、ハロウィーンの魔力がなした業としか思えない出来事だった。

2007年10月26日金曜日

うわさのGoogle

今朝は4時に起きて空港へ向かい、朝8時にはサンフランシスコに到着。やっぱり、格安チケットだと出発が超早朝で疲れる・・・。蒸し暑かったLAとは打って変わって、パリッと冷えたSFは気持ちがいいね。空気がLAよりもずっと澄んでる。

今晩は、SFから南に下ったシリコンバレーにあるGoogleを訪問してきた。ジェームスの旧知の友達がGoogleでディレクターをしているというので、彼を訪ねに。ここは、とにかく大学みたいなオフィス(通称、GooglePlex)で有名で、オーガニック・フードや何十ものレストランが無料で社員に提供されているほか、洗濯設備や歯医者、ヘアサロンなんかも無料。もうそこで生活が出来るようになってるすごい場所だった。

オフィスのデザインも斬新で、いわゆるオフィスっていう無機質な空間がないんだよね。中庭には砂が敷き詰められたビーチバレーのできる場所があったり、実験的なウェブサービスを体験でいるモニターやら、犬がその辺に寝そべっていたり、大人の遊び空間でした。写真を撮ろうと思ったら、やっぱり禁止らしく、残念。

Google社員の平均年齢は28歳くらいらしくて、若いのに驚き。でも、彼らも年をとっていくわけで、どうやって企業文化の若さを、年老いていく社員とともに維持していくのか、今後が興味深々。クビを切って若い社員を常に採用するのか、それともマイクロソフトみたいに家族持ち社員の会社っていうふうにい「老化」していくのか・・・。でも、一度、こういう斬新な会社で働いてみたいなぁ・・・。(食費がゼロの生活が送れるし!)

2007年10月25日木曜日

西海岸

皆様ご無沙汰しております。ただいま、LAに滞在中。先週は、暗く寒いオタワとトロントの出張をサクサクっと切り上げ、自宅に一旦は戻ったものの、それから10時間後には飛行機に再搭乗して雨のシアトルに到着。そこで数日滞在して、紅葉を堪能。24時間でオタワ、トロント、ニューヨーク、ワシントン、フィラデルフィア、シアトルっちゅー、ジグザグ経路で心身も疲労。

シアトルは、やっぱり、緯度が高いだけあって、すっかり寒くなってました。だけどこんなにきれいな紅葉を見るのは久々っていうくらい、きれいな黄色に変わった木々を見て、心も一瞬、冷気にキンと引き締まる思いでした。

それから一転、先週土曜日にLAに到着。そしたら、未曾有の山火事でマリブーの13ミリオン・ダラーズの豪邸も廃墟と化し、空気も濁って、空も黄色い状態。久々にジャドソンの住むロングビーチに滞在して、眺めのいい景色を堪能したけど、一歩外出すると、戦場のような砂煙と粉塵で喉がかすれて大変。

シュワルツェネッガー知事も、緊急事態令を発令して、喘息持ちや心臓疾患のある人たちは外出を特に控えるようにと言うおふれ。海岸地帯も、風の影響で内陸から灰が舞い込んでいるからジョギングや屋外の運動を控えるようにとのこと。せっかくのLAなのに、とんだ災難に巻き込まれてます・・・。

しかも、途中から合流するはずのジェームスが、寝坊してフライトに乗り遅れるというトラブル発生!ロングビーチのジャドソン邸までジェームスに車で迎えに来てもらおうと思ったのに、フライトに乗り遅れたジェームスがLAに到着するのが真夜中になってしまって、急遽、自力でUCLA近くのホテルにいく羽目に。しかもレンタカーもなく、公共交通機関だけで!ちょうどジャドソンは、サンディエゴに仕事というので、優しいジャドソンにも頼めず、やんぬるかな。

しょうがなく、light railっちゅー、片道1.25ドルの電車でLA市内まで出て、そこからこれまた1.25ドルのRapid Busっちゅー、市バス720番に乗り換えて移動すること4時間半。粉塵が舞う中、まさに喘息になりそうなくらい肺と喉に負担のかかった半日だったー。やっぱ、LAって車がないとhell状態というのを痛感しました。だけど合計2.50ドルで移動した自分を褒めたい。

どうにか無事、ジェームスが合流して、そこからはレンタカーで移動だったのでラクチン。環境には悪いけど、車があると生活変わるねぇ。車のないLAの生活は、やっぱりありえない。ということで、ベニス・ビーチとサンタモニカあたりをブラブラしたりしました。そうそう、ジャドソンとは、去年行ったGetty Villaに引き続いてGetty Centerというミュージアムを訪問。こちらも超近代的で清潔な空間で、丘の上に建っているのでLAが一望できて良かった。オススメ。

それと日本のファミマがLAに店舗を出店してて、カリフォルニア風に少しアレンジされてた商品群が楽しかったよ。お店も日本のより広くて、モダンなデザインで、中で食べられる椅子やテーブルも置いてあって便利。アメリカなのに、日本のようなシンガポールのような空間がグーだった。やっぱ、こういうのって、東海岸にはないアジア文化だよねぇー。やっぱ、カリフォルニアって面白い。そういえば、シアトルでは、Kagomeが野菜ジュースを出していて、これまた東海岸には出してくれないの?って思ってしまいました。

ってことで、山火事のなかなかおさまらないLAは明日でおさらばして、次はSFでーす。10月も後半なのにLAのこの暑さは・・・。SFはきっともっと涼しいはず。

2007年10月7日日曜日

僕たちは牛なわけ?

デーブに続き、昨日はウィリアムからまたもやメールが届いた。「今週末、ヒマ?」っちゅー、いつも通りの頭使ってないメール。そんなに僕って暇人に思われてるのか。とても心外なんだけど、そんな失礼なメッセージを自分で書いてるとは気づいてない。「うるせー、お前に会うような時間なんてねーよ!」って散々言ってるのに、思い出したようにメールをよこすウィリアムって、ある意味、蹴落としても崖を這い上がってくる不屈の人。

このことを昨晩、夕食を一緒にしたMさん(日本人女性)に話したら、

「それって、10人くらい選択肢があって、同じメッセージを一斉に出して戻ってくる反応をみてるんじゃない?」

という鋭い指摘をしてくれた。確かに、ウィリアムがメールを出してる相手が僕だけと思うのはじこちゅーな考え方。遊び人だったら、カードを何枚も持っているはず。けっ、そんなウィリアムのコンタクトリストの一人でしかないのかと思うと一層、腹が立ってきた。

そしたらMさんが、「こいう状況を表す英語の表現があるのよねぇ~」とおでこに手を当てながら必死で思い出そうとすごい形相に。

「あ、"Why buy the cow when you can get the milk for free?"だ!」

確かにこの比喩表現、僕も耳にしたことがある。タダでセックスしてくれる(ミルクをくれる)女性(orゲイの男性)がいるのに、なんでわざわざ一人にコミットして長期にわたって色々と面倒をみる(つまり、牛を一頭飼う)必要があるのか?という教訓、っちゅうか比喩になってるんだよね。日本語で言うところの、「釣った魚にエサをやらない」に近くて、釣ってしまうとエサをやらないといけないから、魚なんてそもそもいらない(ミルクだけもらいます)っていう論理。

確かに、コンビニに行けばいつでもミルクを買えるのに、わざわざ牛を一頭、自分専用に買って飼育するっていうのはリスクだよねぇ。だってその牛が病気になってしまうかもしれないし、将来的には年取っておいしいミルクを出さなくなるんだし。牛一頭を飼っちゃうと、必要以上にミルクの出がよくって自分だけじゃ飲みきれないかもしれないし・・・(自分がしたい以上にセックスを相手に求められるかもしれないという可能性!)。

なんかこの比喩って、コミットメントできない男どもが、酔っ払いながらバーで思いついた勝手な表現って感じだけど、よく出来てる・・・。なんかウィリアムのライフスタイルもちょっと同情っちゅーか理解しそうになるけど、やっぱ、おいらたちは牛じゃないじゃん。牛はあんたらが病気になっても面倒みてくれないけど、おいらたちは看病してあげるじゃん。この表現って、一方的においらたちをお荷物扱い&性欲のはけ口としか思ってないっていうのが、ノンケのセックスにしか興味ない低脳な&酔っ払った男どもの主張だよね。却下、却下!人を牛に例えるなんて言語道断だよね。

でも、ウィリアムやデーブを含め、コミットメントできない男たちの多いこと。これは彼らにミルクを与えてる女・男がいるから、そういうやつらの行為を助長しちゃってるんだよね。ちょっと世界でノー・セックスデーとか作ってさ、こういう行為を制限する活動ってどうでしょう?古代ギリシャでは、戦争にいきり立つ男たちを説得するために、家庭の主婦たちがセックス・ボイコット・キャンペーンをしたっていうのも史実としてあるし。

2007年5月25日金曜日

傑作ゲイドラマ『ライン・オブ・ビューティー』がオススメ The Line of Beauty


久々に傑出したゲイ・ドラマをご紹介。BBCで2006年に放送された、The Line of Beautyというドラマ(1時間×3話)。最近、こちらではDVDが発売開始になった。原作はアラン・ホリングハーストの同名の作品。2004年にブッカー賞を受賞した傑作(らしい)。(日本語による説明をされているブログを発見。こちら。)
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