2008年7月30日水曜日

引越し、実況中継

じかれた~。(←疲れたと言ってる)もう、無駄なものは溜め込まない生活をすることに決めた!やっぱり、何年も一箇所に住むと、無駄なものが溜まるねぇ。段ボール箱に入れても入れても、クローゼットから、溜まった耳垢のようにぞくぞくと出てくる・・・。しかも、捨てていいものか、もって行くべきものか、判断するのにまた時間を取られて、荷造りが遅々として進まない・・・。4年前の雑誌なんかが出てきて、その見出しに引かれてまた読み直したり・・・。(結局、この雑誌は、箱に入れてLAに持っていくことに。あちゃー、全然、溜めない生活になってないし。)

でも、今、僕のアパートはかなりすっきりしました。箱も全てクレート(巨大な木箱)に積めて、トラックにピックアップされるのを待つのみ。いらないものはジェームスに引き取ってもらうっていうことにしたのが、かなり助かった。捨てる手間隙ってのも大変だからねえ。

ここ数日、ずっと荷造りと重い荷物の運搬をしてたから、手足が擦り傷と青あざだらけ。このパソコンを打つ指先もヒリヒリして痛いっす。だけど、かつてないほどの肉体労働の後、良い知らせがメールできてた。なんと、フェローシップをもらえることになったという連絡が大学からきてたのだ。これで授業料が半額になるので生活がずいぶん楽になる(はず)。そもそも資金不足なので、焼け石に水かもしれないけど・・・。

そうだ、焼け石といえば、カリフォルニアの山火事が全然収まる気配を見せないよね。心配。空気とか悪くなってそうだし。去年の秋にLA訪問したときも、灰で空気がかなり淀んでたしなぁ。それに、今日の地震!やっぱ、カリフォルニアって、日本と同じ環太平洋地帯で大きな地震が起きる地域なんだねぇ。行く前に心配になってきてしまった。しかも、新居になるクリスのアパートって1階にあるらしい。



クリスからは、アパートの鍵のコピーを作ったからUPSで送ったというテキストメッセージが来てた。とりあえず、巨大スーツケースをそこにおいて、週末はSFでのんびりするつもりで~す。それを夢見て、明日も頑張るぞ。

2008年7月27日日曜日

新居決定!

LAでの新居をついに決めました!!大学の寮は諦めてクリスのアパートに引っ越すことに決定。大学の寮のノロノロ、牛歩戦術のようなとろい手続きにうんざり。倍率が高すぎて入居できるかどうかもわからないらしく、しかも早くて9月1日からしか入居できないっちゅー最悪の状況。申請料に30ドル払ったのにぃぃ。こんなに倍率が高くて当たる確率が低いのだったらそもそも申請なんかしなかったのにぃ。かなり詐欺行為に近いかも。騙された。

Anyway、今日は、久々にブライアンとランチを取り、近況報告。彼はまた最近アルゼンチンに3泊4日で旅行に行ったり(今年2回目!)、バンクーバー・シアトル旅行、実家のモンタナなどなど、ひっきりなしの旅が続いてたらしい。そして次はオーストラリアのメルボルンに行くらしい。カンタス航空のプロモーション・チケットをゲットしたらしく、LA発で往復500ドル。かなりお得~。しかも、ユナイテッドから、無料チケットを2フライト分、手に入れているらしく、格安でオーストラリア旅行に行けるってそうとう興奮してた(LAでは僕の新居に泊まる予定)。ここまで旅に生活と資金を掛ける人ってすごい。でも、しばらくはクレジットカードを封印してるだって。納得。

僕も、この先、しばらくは自由な時間が手に入るので、SFやサンディエゴにも旅行に行くつもり。さっそく、LAに着いた翌日にSFに飛ぶ予定っす・・・。LAからだと、SFまで、往復98ドル(+税金)で飛べるって知ってました?1万円ちょっとで往復できるってすごいよ~。感動。この分だと、週末だけSFに飲茶を食べに、なんて生活も可能だ。(あ、僕もブライアンの旅行癖に感化されてきたかも。)



今日はトライアスロンのデービッドとも最後のお別れだったのだ。「実は、LAに引越しするんだ」って言ったら、特にそんなに驚いた風もなかったけど、「今月中に」って言ったとたん「えぇぇ、マジで?」という感じでした。「6ヶ月くらい先なのかと思った」とのこと。あと、「僕もLAに4年くらい住んで大好きな町だけど、家族全員が東海岸にいるっていうこともあって、一生住む気にはなれなかったなぁ」とのこと。そんな話を聞いたら、僕も長年LAに住めるか不安になってきた・・・。

だけど、僕らそんなにロマンチックな関係にまで発展しなかったからなぁ。LAに年に数回は出張に来るというデービッドが、「また行くことになったら連絡するよ」とのことだったけど、これは額面通り受け取っちゃだめだなと自戒。あっけない幕引きでした。

アパートを決めたこともあり、ジャドソンにも電話でご報告した。そしたら、例の人工授精ではらませた女性が妊娠して、双子が11月に生まれることになったとの逆報告があった(事の発端についてはこの4月のブログに書きました。)。彼もついにパパだよぉ~。僕が、「赤ちゃん以上に、ジャドソンがどんな風に変わっていくのかを観察するのが楽しみ」って言ったら、ちょっと意表を突かれたみたいで、「ハハハ」と笑ってごまかしてた。でも、やっぱり「父親になる心の準備は出来てないんだぁ」とジャドソンは吐露してました。ま、親っつーのには、自分でなるというより、自然に身についてくるもんなんだろうけど。でも、なぜか、乾いた笑いの後に、ジャドソンは、「ベッドでの行動も変わると思う?」なんてあんまりオチのわからないことを言ってました。そういう軽率な言動が、パパになることで変わるんじゃないかなぁと僕は思ってみたり・・・。

夏の間、サンフランシスコにいる、将来のルームメート、クリスにも電話でご報告。「クリスのアパートに入居することにしたから」という僕の言葉に、「I'm so excited!」と嬉しい反応。ただ、「僕と住むこと」にエキサイトしてるというよりも、ルームメートが見つかって2人分の家賃を1人で背負わなくて良くなった事にエキサイトしてるんじゃないかなぁ~と思っちゃいました。でも彼とはプラトニックな関係を維持しますよ!マジで!(←かなり心に誓ってる。)



2008年7月26日土曜日

無職

いやー、ついに、退職です。長年働いていた会社を辞めるというのは、やっぱり、ウルウルとくるもんですね。最後のプロジェクトも、無理やり時間切れで終わらせて、フォローアップあるようだったら、メールください、って感じで切り上げ、それから速攻でデスク周辺の整理。これまでたまった業務関連の書類なんかも、とりあえず、空いてたキャビネに放り込んで見て見ぬふり。だれか片付けてくれる日が来るでしょうという無責任極まりないやり方だけど、時間がないんだからしょうがないよね。

デスク周辺の整理が終わったのが夜9時。上司や同僚もまだオフィスに残っていて、最後のお別れ。なかなか開放してくれなくて、それから20分くらい思い出話やら僕の将来のことやらを話して、切れのいいところで僕が、「じゃ、長年お世話になりました」でお別れ。エレベーターまで見送ってくれて、照れるじゃないのって感じ。

自宅に到着したら、Mさんがジェームスと合流して僕のアパートでお出迎えしてくれた。フランス旅行から帰国したMさんから、ボルドーワインをプレゼントしてもらっていたので、それを空けて、僕から送別でMarie Bellの高いチョコレートをMさんにプレゼントして、それで祝福。結構、飲みました。

明日からは、本腰いれて引越しの作業だ!だけど、ブライアンとの最後のランチの予定が入っている。日曜は散髪にも行きたい。あと、大学院の先輩になるクリスから郵送でアパートの賃貸契約書が届いた。これにサインして郵送すれば、住居の確保は完了。まだ大学の寮から連絡が来ないのがうっとうしい。それが当たれば、大学の寮に住むんだけどなぁ。場所がやっぱり近いし家賃が安いというのがやっぱり一番。クリスのアパートも寮と同じくらいの家賃だけど、場所がキャンパスから4.5キロほどというのが難点。バスが出てるけど、朝夕、バスを待つのがうっとおしい。自転車通勤にしようか検討中。それだと片道15分くらい?LAだから雨もほとんど降らないし。クリスのアパートにするべき?それとも大学の寮を待つべき?ただし、大学の寮は人気が高くて、くじに当選しない可能性もある。あと、クリスのアパートへの入居は、8月1日までに返事を欲しいと言われているので、あと1週間・・・。僕の引越しまであと6日・・・。

2008年7月18日金曜日

カード詐欺

とんでもトラブル発生!アメリカの銀行から発行されている僕のクレジットカードが、詐欺に使われてしまった!!銀行から、警告メールがやってきて、「東京のツタヤでDVD購入35ドル・・・」という連絡が。しかも、日付は7月1日。確かに5月6月に日本に一時帰国していたけど、7月にはもうアメリカに戻ってきてる。しかも、今回は、クレジットカードの為替利率が悪いので、全て現金決済をしていたのです。なので、全く、身に覚えがない。(そもそも、ツタヤでDVDなんて買ってない!)

それに、このクレジットカードはマイルが1ドルにつき0.5マイルしかつかないので、お蔵入りしているやつ。ここ数ヶ月、ずっと使ってなかった。もう、これは詐欺に遭ったのが確実。早速、カード会社に連絡して、カードをキャンセルすると同時に、この請求内容に見に覚えがないことを告げて、一応、解決の方向には向かっているけど、それでも怖い。。。

そもそも、どこで僕のカード情報が盗まれたのか・・・。だいたいの察しはついてるのだけど。日本のオンライン決済で、一度このカードを使ってるので、多分、そのときに盗まれたのだと思う。これって、この支払い先の会社にも連絡したほうがいいと思います?別に責任を取ってというわけではなく、あんたのサイトでの支払いにカード使ったら、情報が盗まれました。どっかにセキュリティーホールがあるんじゃないですか?っていうような忠告メール。多分、先方はまっこうから否定すると思うんだけど。けど、裏でちゃんと確認して落ち度があればそれを修正してもらえればいいかなと。

皆さんもオンラインショッピングには気をつけてね~。

2008年7月17日木曜日

お別れ

「明日、OX(僕が住む町)に出張で行くんだけど、夜、空いてる?」

という勝手気ままなメールが届いた。送り主は、ボストンに住むJoe。前回、会ったのが去年の9月で、その前は7月(そのときの2年ぶりの再会を記したブログはこちら)。なので、今回もまた10ヶ月ぶりくらいでかなり久しぶり。悔しくも、この晩は都合がついたので、お会いすることにしました。

7時ごろにいつも行きつけの日本食レストランで待ち合わせ。僕は(日本人らしく)7時丁度に到着したのに、Joeからは、ちょっと遅れそうという電話が。それが入ったのが7時15分。「あと10分くらいで終わるはずだから・・・」となんとも歯切れの悪い返事。前日に、7時過ぎでOKという確認をしてるっちゅーのに、なんで7時25分まで時間が取られるようなことをしてるわけ?!と、ぶち切れ寸前の僕。7時25分になってもJoeから連絡がなく、僕はジェームスに電話をして現状説明しながら彼は僕のストレスのはけ口状態(いつもゴメンね、ジェームス!)。

我慢の限界寸前って感じで7時27分頃、Joeの携帯に電話するけど、留守電に。なにぃ~~~!!僕のおでこの血管が浮き出てきそうなくらい。僕、待たされるのがとても苦手なのです。もうそれは自分でも重々、承知なのだけど、人の時間をなんだと思ってんねん!平日、仕事を早めに切り上げて時間通り、約束の場所で待ってんのに、30分待たせるとは何事?!あんた何様のつもりなのさぁ?!と僕は思ってしまうのです。だめだめと思いながらも、仏様みたいにノホホンと悠長に構えて待ち続けられる人を尊敬します。

結局、Joeが到着したのは、7時41分でした。額に血管が浮きながらも41分待った僕は、自分で自分を褒めてあげたい。

そんなストレスたまる出だしで、涼しい顔して「久しぶり~」と言いたかったのに、僕の顔はこわばってたのではないかと思う・・・。

ただ、7時35分くらいにJoeから折り返し電話があり、「今からそっちに向かう」という連絡があった。しかも、レストランから5分くらいしか離れてないところにいて、とかいう説明もあり。「そんなところで何してんの?」と聞くと、Joeは、「会ったら教えるよ」とじらしてくる。僕はピンとくるものがありました。

「Joe、もしかして、性病検査のクリニックにいる?」と単刀直入に聞いてみた。

「え、なんでわかったの?」とJoe。

僕って、こういう勘はきくのです。虫の知らせっつーか、ある程度、相手の状況とか声とか、5分くらいしか離れてないとか、今日は移動日で仕事は入ってないはずとか、地元ボストンを離れてJoeがしそうなこととか、そういった総合情報がグチャッとした状態であって、それを一瞬で鷲づかみするような感覚で総合評価すると、かなりの精度で予想が的中します。相手の浮気とかもすぐわかっちゃうタイプなので、幸せになれないタイプ・・・(涙)。

まー、それはいいとして、それでも40分以上待たされていい気はしてない僕なんだけど、Joeが言うには、「なんだかリラックスしてるよね」とのこと。前回会ったときは、もっとピリピリきてたらしい。そう言われて、ハッとしました。そうだ、前回会ったときは、大学院の受験勉強の真っ最中で、テストの1週間前とかでした。それをJoeに言うこともできず、「あー、テストの勉強時間がないのにぃ」と思いながらJoeと会っていたのでした。今度は僕のほうが、Joeの鋭い勘にいひょうを突かれた。でもこれが告白するいいタイミングかなと思って、Joeにお話することにした。

「実はね、今月末で退社するんだ」

「へぇ。で次は何するの?転職?」

「いや、大学に戻ろうと思って」

「この街?それとも、外国とか、全然違う街とか?」

「うん、LAなんだ」

「え?!LA?そうかー、西海岸かぁ。僕、まだLAに行った事がないんだ」

「えぇ、マジで?」

といった感じ。アメリカ人でもLAに行った事ない人なんているんだね。驚きましたよ。Joeなんて、仕事でサクラメントにも行ってるっていうし、アフガニスタンやら、南アフリカ、カリブ諸国にも行ったりしてるっつーのに、全米第2の都市には行ったことがないなんて皮肉。

この晩は、話の合うJoeといつもながらの楽しい夕食会で終わったけど、最後に僕から、

「多分、会うのはこれが最後だね」と切り出した。

「う~ん、いままで僕LAに行ったことがないからね。この先、行くことになるかもしれないけど・・・」

ま、彼には、ボストンで待つ中国系のボーイフレンドがいるっていうし。1年に1回会うかどうかっていう微妙なお付き合いなんて続けるだけ時間の無駄という気がするし、これで切れて清清する気持ちが僕のほうにはあります。所詮、彼にとっては、出張で行く先に、都合よく夕食を一緒にできる便利な現地妻状態でしたから。

最後に、Joeから僕へのアドバイスとしては、LAに引っ越してからすぐにボーイフレンドを見つけてしまわないように、ということでした。新しい街に行ったら、まずは友達作りをしてソーシャルネットワークを広げることが最重要。ボーイフレンドをまず作っちゃうと、彼オンリーとの時間が増えてしまって、一向に友達が増えない(出来たとしても、彼を通した友達になるから、どうしても友達の多くが彼氏につながった人たちになって、自分を第1に見てくれる知人が増えない)という状況になりかねないという、かくも道理にかなった立派なアドバイスでした。ナマステ~。

そんなJoeとのお別れを昨晩済ませ、一夜明けた今日、今度はウィリアムから1ヶ月以上ぶりにメールが届いてた。

「数時間前に家に戻ってきた(←洞爺湖サミットに参加してたらしい)。今週末、土曜日まではいる。日曜からはまた出張かも。時間ある?」

こんなメールを1ヶ月ごとにやり取りするけど、これまで7ヶ月間、すれ違いばかりで全然会ってない。今回、会えなかったら、多分、一生会わないでしょう。ま、それでもいいんだけどさ。全然、大した男じゃないし。わがまま、好き放題、自己中を絵に描いたような男って彼の人のことを言うんだろうなぁ~。なので、ウィリアムには無言で引越ししようと思ってた、その矢先のこのメール。ま、一応、向こうが会う気なら会ってやるかと思ってますが、さて、どうなることやら。

そしてもう一人が、ここ7ヶ月間ほどお付き合いが続いてたトライアスロンのデービッド。彼はウィリアムと違い、約束はきちんと守る人なので、僕の中で印象が抜群に良い。メールを出しても即、返事がくるし。しかも、彼、LAに住んでいたことが2回あり、仕事でもよく行くとか。なので、デービッドとは、LAに引っ越しても続くかも。が、この際、過去は全て切り捨てて、新たな人生を歩んだほうがいいだろうねぇ。Out of sight, out of mindと言うしさ。

あー、引越しの準備が・・・。憂鬱。

あいきゃんでぃー(3)

やはり、あいきゃんでぃーを掲載すると、閲覧数が格段に上昇するんですねぇ~。昨日は500件以上のビューがありました。これまでの最高記録に迫るかも・・・。

これって、検索サイトとかでひっかかってくるんでしょうか?いつもは僕のブログを読んでない読者層までがこのサイトに引き寄せられてきてるように思うのですが・・・。

ということで、今日もあいきゃんでー、第3弾、いきたいとおもいます。出展は、Just Beautiful Menというサイトから。

















あいきゃんでぃー(2)


































あいきゃんでぃー

夏を感じる写真をぐぐってみました。(前回の、骨格美の写真を掲載したブログへのアクセス数がダントツに多かったので!)
























2008年7月14日月曜日

The Mudge Boy

のほほんと生きてきた自分と決裂するのって必要だったんだなぁって、昨晩見た映画The Mudge Boyを見ながら考えさせられた。その映画The Mudge Boyについてご紹介しましょう。これ、久々に見た傑作ゲイ映画。SHOW Timeという、アメリカ版Queer as Folkを製作・放送していたケーブル局が作ったテレビ映画の模様。(確かに、一般の映画館でも上映するにはショッキングかも・・・。R指定確実。

日本人による感想も発見しました。ここで読めます



ストーリーは、この写真↑が全てを物語ってますね。マッチョなファーム・ボーイ、ペリーと、彼に憧れる、ちょっと変わったチキン・ボーイ、ダンカンのひと夏の物語。

詳しいあらすじは先ほどの日本語のブログに書かれてるのでここでは割愛。僕が、この映画がよく出来てるなと思った理由を少しご紹介しましょう。

<チキン(鶏)が、とても効果的な象徴性を醸し出してる>

しかも、英語ならでは。例えば、ストーリー上、急に他界した母親が取り寄せ、育てていた鶏なので、当然、亡くなった母親の代替役を担ってます。特に、茶色い鶏の雛を取り寄せたはずが、1羽は雄鶏に、そして1羽だけが真っ白の雌鳥に成長したこともあり、息子ダンカンは、この白い雌鳥に執着するようになります。彼は、母親がいない寂しさを紛らわすために、食事を取るときも、お風呂に入るときも、寝るときも、そして買い物や配達のときにもこの鶏を肌身離さず連れて歩きます。(白い色は、清らかさを象徴しているのは言うまでもありません。)

そして、英語でチキンというと、腰抜け、という意味というのはよく知られたことですよね。一人ぼっちで奇妙な言動が多いダンカンは、田舎の同世代からチキン・ボーイ(腰抜けボーイ)と呼ばれ、からかいの対象になってます。ここで、チキンは、母親ではなく、ダンカン彼自信の象徴になってます。これは、ダンカンが、母親の形見である彼女の服やコートを裸体にまとって就寝するシーンなんかと織り交ざって、ダンカンがますます母親と一体化していくことも暗示します。

ショッキングなシーンがいくつか含まれているこの映画で、一つ目の場面が、鶏を落ち着かせるためにダンカンが取る行為。これはまだ映画を見ていない人のためにネタ明かしはしませんが、か・な・り、ショッキングです。演技とはいえ、この10代の役者さんが、よくもこれをやったなと思います。しかも2、3回も映画の中で出てくるシーンなのです。英語の表現で、自慰行為をすることを"to choke the chickin(鶏の首を絞める)"と言うことを知っていると、このシーンをより深く理解できるでしょう。

そして、交流を通してある種の友情が芽生えていた二人なので、この鶏を落ち着かせるための秘密を、ダンカンはペリーにこっそりと教えます。それは、ある種、自分と母親の一体化を、ペリーにこっそり見せた、という暗示になってます。その次のシーンでは、この暗示が、暗示ではなく明示的に表現されています。ペリーとダンカンが、二人で納屋にこもってたわいもない話をしている最中、ダンカンの母親の純白のウェディングドレスを発見します。そして、ペリーに言われるがままに、ダンカンはそれを身にまといます。この純白のウェディングドレスをまとった瞬間、ダンカンは、完全に純白の鶏の化身になります。これは、鶏が母親であり、ダンカンが鶏であり、そしてダンカンが母親、つまり女性に昇華した瞬間でした。

この瞬間的なダンカンの変身を見て、ペリーは我を失います。

この先は、是非、映画で見てください。もうここまで書いたら、次は何が起きるか、簡単に想像できると思いますけど・・・。


僕は、映画を通して、この鶏の運命が一番、気になってしょうがありませんでした。結局、この鶏は、

⇒①母親としての象徴
⇒②ダンカン自身の鶏(母親)との一体化としての象徴
⇒③そして鶏がペリーへと置き換わる大転換としての象徴

という「進化」を遂げていきます。でも、それは進化というより、問題の悪化と呼んだ方がいいかもしれません。純白で神聖なる母親としての象徴であった鶏が、ペリーという血気盛んで性欲旺盛な10代の青年によって「茶色い」鶏へと貶められ、そして鶏は、「小便臭い」ペリー自身の象徴へと変容したとき、ダンカンは自分と鶏との関係性を変えないといけない限界に直面します。そのとき、ダンカンが取った行動とは?!

その後のシーンで、悪ガキたちに鶏を奪われ、自分も同じように羽交い絞めになるシーンが、この映画のクライマックスであり、ダンカンが14歳の少年から、大人になるためにleapして成長した瞬間でもある。それは「母親」との決別であり、チキン(弱虫)である自分との決別でもある――。

ただ、ダンカンの成長は痛いほど表現されつくされているのに、ダンカンへの思いに戸惑い悩むペリーについては救済がなされていない。それが一番残念でした。

皆さんは、この映画を見てどういう感想を持ちましたか?

2008年7月6日日曜日

スポーツ三昧

Happy 4th of July!

こちらは独立記念日で3連休真っ只中。温暖化の影響か、今年は東海岸は雷雨が多い気がします。昨日も今日も雷雨注意報で、今週一杯こんな天気みたい。

お天気の影響もあり、ますますテレビに釘付けの怠惰な日々。だけど、まさにこのタイミングでいろんなスポーツが生中継されてます。やっぱ、気になるのは明日のウィンブルドン男子シングルス決勝。それとアメリカ国内でのオリンピック選考試合でしょう。中でも特に水泳は注目。

昨日もウィンブルドンの男子準決勝を見てたら、予想通り、フェデラー君(スイス人)とナダール君(スペイン人)が危なげなく決勝進出を決めてましたが、僕にとっては負けたサフィン(ロシア人)とシュトラー(ドイツ人)のほうが良かったのにぃ~。(別の意味で)

サフィンってモデルに転向できそう↓








シュトラーは、ちょっとオジサンが入ってきてるけど・・・こういうのスキです。






でも、年齢を聞いてびっくり。ナダール君は1986年6月生まれの若干22歳。貫禄たっぷりのフェデラー君ですら、1981年8月生まれで今年27歳。サフィンも1980年1月生まれの28歳。皆1980年代生まれだよぉ~~~。唯一、オヤジキャラのシュトラーが1976年生まれの32歳だけど、自分はどこに入るのか考えたら、超こわ~。みんな年上に見えるのは何故なんでしょう・・・。

あと、夏季オリンピックの最大の楽しみは、やっぱり肌の露出が多い水泳競技でしょう。今週、オマハで、アメリカ国内のオリンピック出場を掛けた選考会が開かれているけど、彼らの骨格の良い体躯はみとれてしまいますねぇ~。いまさらながら自己認識したのが、僕って骨がかっこいい人が好きってことでした。(ファッションモデルの世界も、骨格が美しい人が基本らしい。)

たとえば、こういうのとか、


骨がカッコイイっすよー。


彼の大たい骨なんて最高ー。


この人もいい骨してるのでは。


右から2番目の人の骨格がいいっすー。


手前のフィンランド人、さすが北欧系の骨格。


そうそう、アメリカの水泳選手で、ゲイと公言しているAndrew Langenfeldという選手がいるそうな。バタフライの選手で、ゴールドメダリストのマイケル・フェルプスと出場権をかけて競うらしい。頑張ってオリンピックに出場して、日本の方々の目にも露出して欲しいけど、フェルプスに勝つのは難しいだろうなぁ~。

彼に関する記事は、ここここで見れます。

あと、もろもろのギャラリー。皆さん夏の雰囲気が伝われば・・・。
















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